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学会の採択、不採択とは
理系の大学院生は自分の研究成果を世の中にアピールするために学会に出ます。そこで、プレゼンを用いて発表することで世の中の研究者に自分の研究をアピールするだけでなく、質疑応答を通して研究のブラッシュアップを図ります。
しかし、エントリーした全員が出れるわけではありません。より質の高い研究者を集め、深い議論をするためにはエントリーした研究から選抜します。その選抜を査読と言い、学会を組織する研究者たちから査読を受けて、それに合格する必要があります。 査読を受けるには、自分の研究を簡潔にまとめた概要を出し評価を頂きます。工学系はA4の紙6枚が基本です。この概要を元に運営組織が評価をし、学会に発表できる人を選抜します。
よくわからない人は
学会の査読=就活
をイメージしていただいて平気です。エントリーシート(概要)を書いて、内容の良い人は二次審査(学会発表)、悪い人は不合格(不採択)。
私も学会にエントリーし、自身の研究をまとめた概要を提出しました。そして、先日結果が返ってきました。
不採択\(^o^)/
とても悲しかったです。
今日の記事では自分の気持ちをまとめるとともに、どうしてこんなにも悲しいのか理系になじみのない方にもわかるように説明をしていきたいと思います。
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どうして学会不採択になると悲しいのか
論文を書いた努力が水の泡

と思いのあなた、違うのです。研究の概要を書くのはなかなかに泥臭い作業です。
図を書いたり、研究成果をまとめるのがめんどくさい
概要を書く時に、特に大変ことは図を描くことです。 授業のパワポみたいに適当に図を書いて発表するわけではないのです!僕の研究室は特に厳しくて、図は絶対にAdobe Illustrator で書かないといけないルールがあります。0.1mm単位で揃え、矢印の形まで厳しく指導されます。時には1枚の図を描くのに、一日かかったなんてこともあります。また、研究成果もソフトウェアで出した後に、Illustratorで細かく修正します。 この作業も非常にめんどくさいです。 研究成果を出すことは非常に楽しいです。しかし、研究成果をまとめるのは非常に退屈で大変な作業です。
先生の添削を直すのが辛い
図を書いて、概要を一度完成させたらまず先生に見せます。非難の殺到です。結果に関して非難されるのは耐えれる部分でありますが、序章や導入の部分で以前先生に指摘して直したところを指摘され、また元通りに直すなんてことが多くあります。その時は本当に怒り心頭です。

こんなことを先生が納得するまで繰り返します。本当にストレスがたまります。(笑)
以上の二点の様に、概要を書くのは大変な作業です。そんな風に一生懸命書いた概要が不採用されると結構辛いです。
査読通知が辛辣すぎる
一生懸命書いた概要を出した後には、査読通知が待っています。合否にかかわらず、研究に対してのコメントが返ってくるのですが、辛辣すぎて悲しくなります。一部紹介したいと思います。



若干脚色加えましたが、内容はこれとほとんど変わりません。僕のためを思ってのコメントなのですが、知らない人にここまで言われると悲しい気持ちになります。
後輩は採択されている
同じ学会に概要をだした僕の後輩は採択されていました。これほど悲しいことはないですよ。一年間余分に研究しているわけですから僕のほうが研究をより進めているべきなのに、僕だけ不採択。追い抜かされた気分や自分が無能な人間だと認定されたような気持ち、ネガティブな気持ちが波の様に押し寄せてきます。
加えて、僕に気を使って優しい後輩は

とか一生懸命に励まされると、自分がみじめになって泣きたくなりますよ、ええ。
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悲しかったけど、またがんばろう
論文不採択とっても悲しかったです。 自分の全部が否定されたような気持ちなりました。 不採択の通知は夜に届いたのですが、夜一人枕を濡らしていました。でも、まず初めに査読にチャレンジした自分を褒めてあげたいと思います。
頂いたフィードバックを元に研究をさらにステップアップさせていきたいと思います。そして、なによりこの悔しさは忘れず、これからのモチベーションを保つためにうまく活かしていきたいと思います。
まとめ
大学院生の学会採択に事情についてまとめました。大学院生も学生とはいえ、辛い思いをしているのです。理解してください・・・