先日、第一種奨学金の全額免除が確定しました。
なんとか獲得。あんな理不尽な研究室だったけど、金銭面はほんとに助けられた。 pic.twitter.com/udp9dNDsqE
— 3lonco (@3lonco) June 22, 2019
今日の記事では僕がどうやって合格をしたかについてまとめます。
あの、まず一部の皆さんのお時間を奪いたくないので以下の項目にひとつでも当てはまる方は全く参考にならないと思うので立ち去ってどうぞ。
- 旧帝大以上
- 博士課程に進学する学生が多い
- 地方国公立とは呼ばれていない感じの優秀な大学の人(ex.横国とか会津大とか首都大とかそこらへんの優秀な感じ)
- Fラン大じゃない人
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Contents
はじめに
第一種奨学金の免除。これを聞いて皆さんはどう感じたでしょうか?
200万円もの奨学金を僕は稼ぎ出したわけです。

ちなみにトビタテやらTAなどを含めたら総額500万円を稼ぎ出しました。学位を500万円稼ぎながら取れたと思えば、結構お得なのではと思います。
では、どのようにしてとっていくのか今日のブログでは解説をしていきます。
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第一種奨学金免除の概要
大学生の皆さんなら一度は第一種奨学金と第二種奨学金という言葉を聞いたことがあるはず。一般的な認識だと、
第一種奨学金=無利子
第二種奨学金=有利子
だと思います。

間違ってはいません。ただ・・・

第一種奨学金は免除があります。
平成16年度より、大学院で第一種奨学金の貸与を受けた者の30%を上限として、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者を対象に、貸与期間終了時に奨学金の全部又は一部の返還を免除することができる「特に優れた実績による返還免除制度」を実施しております。
学問分野での顕著な成果や発明・発見のほか、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍、ボランティア等での顕著な社会貢献等も含めて評価し、学生の学修へのインセンティブ向上を目的としています。
次に、こちらでは実際に免除になった数についてまとめています。
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/taiyochu/gyosekimenjyo/gaiyo.html
こちらのサイトをご覧ください。

そして実際に平成30年度に卒業した大学院生のうち、30%もの学生が免除をいただいてます。そして、付与修了者の中の6.85%の学生が全額免除をいただいています。
といったわけで、30%の学生をいただいていることがわかります。

でもさ~30%とはいってもどうせ東京大学の人とか頭の良い人しかもらえないんでしょ?

違います。実はこれ大学内で免除の枠が決まっています。
第一種奨学金は実は大学ごとに枠が決まっています。つまり東京大学の免除の枠も3割で、あなたの大学の免除の枠も3割です。

なので、第一種奨学金は優秀な人は優秀な人たち同士、Fラン大学生はFラン大学生同士で争い合うのです。
これなら勝ち目があるような気がしませんか?一割に入らなくても三割には入れると思います。では、具体的にその三割に入る方法についてアドバイスをしていきます。
では行ってみよう!
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JASSOの第一種奨学金を借りる
借りないと免除にならないので、まず第一種奨学金を借りる必要があります。しかし、この第一種奨学金はそう簡単には借りれません。
第一種奨学金を借りるには、大学生の時に成績(GPA)が高くある必要があります。
どれくらい成績が高ければ借りられるかはその大学の状況や応募者の状況に依存しますが、GPA3.0/4.0あれば借りることはできるのではないでしょうか。

じゃあ大学の時の成績が悪い僕は無理なんだ…

諦めないで!
実は僕大学の時の成績が2.0/4.0でしたけど、通りましたwww
その時の状況について説明します。最初に奨学金を申請したときは落ちてしまったのですが、大学院一年目の秋に追加募集がありました。その時に応募したら無事合格しました。
入学時に落ちた方もあきらめずに、定期的に追加募集のお知らせを確認しましょう。

成績が高いにこしたことはありませんがwww
トビタテ留学ジャパンに採用され、休学して留学する方は一度給付を停止しましょう。そうしないと、留学中に免除申請期間が来てしまいます。トビタテ留学ジャパン採用の人は給付休止理由にトビタテの項目があり、簡単に休止できます。詳しくは各大学の事務局へ。
大学院生の間に優秀な成績を収める
第一種奨学金が免除されたら次に修士の二年間の間に優秀な成績を収める。これが非常に重要な要素です。
では実際に優秀な成績とは具体的に何かホームページで確認してみましょう。と思ったら見当たらなかったので、九州大学のHPを参考に見ていきます。
①学位論文その他の研究論文
②大学院設置基準第16条に定める特定の課題について研究の成果
③大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果
④著作、データベースその他の著作物
⑤発明
⑥学業成績
⑦研究又は教育に係る補助業務の実績
⑧音楽、演劇、美術その他の発表会における成績
⑨スポーツの協議会における成績
⑩ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績
この中で一般的な理系学生に関係がある項目は主に5
それは
①学位論文その他の研究論文
⑥学業成績
⑦研究又は教育に係る補助業務の実績
の3つでしょうか。しかしですね、実際⑥⑦はそこまで差が出ません。
⑥に関してですが、基本的に日本の大学院の授業は普通にしていれば全部の授業でAは取れます。また⑦に関しても普通の修士の学生は一度はTAをします。
というより、この二つはしないと絶対に取れないと思ったほうがいいです。
そのため、他の大学院生と差が出るのは①の学位論文とその他の研究論文。
そう、すなわち大学院生の本業である研究の成果が大切!!!

ではここからは噂話とともにその研究成果について話す。
研究の成果とはすなわちどれだけ論文を出して、どれだけ学会に出たかが大切です。学位論文とも入っていますが、学位論文の出来によって左右された話は聞いたことないです。
しかし、学業の成績の評価に関してですが具体的な評価が明らかにされていません。なので、ここからは僕の先輩で奨学金を取った人の成果や他大学の友達の話も交えながら考察してきます。
あくまで僕が先輩達やその知り合いから聞いた話です。あくまで参考程度にしてください。
全額免除
トビタテ留学ジャパン採用
アメリカ留学(アメリカ長期留学は校内の歴史で初の快挙www)
国際論文一本(無名糞雑誌)
国際学会発表(医療系では結構有名)
国内査読無し学会3回(内一回は優秀賞)
国内ポスター発表
国際学会でポスター発表
国内学会1本(優秀賞)
国際学会(IEEE関係 優秀賞受賞)
国内学会(優秀賞)
電気学会誌2本(部門は知らない)
国内学会(一本優秀賞)
電気学会誌2本(部門は知らない)
国内学会(一本優秀賞)
半額免除
国際学会一本
国際論文誌一本(申請時は査読変身後でまだ採択されていなかった)
国際学会一本
国内学会一本?
頑張ったのに半額も貰えなかった人たち
採択率50%以下の有名国際学会
英語論文誌2本
国際学会2回
これだけを見てみると全額免除を取るには、他のライバルに差を付ける。そして、その差を付けるためにはどうやら国際学会での発表もしくは論文誌への投稿は必須であることがわかりますね。
また、筑波大学の友達を見る限りでは、旧帝大レベルはかなりレベルが高そうですね・・・英語論文誌二本だしたら、僕の大学なら余裕で免除。他の学生は、さらに特許やらえげつない事をしているのでしょうか?気になります。
まぁ、これを見た旧帝大以上の学生へ・・・
全額免除はたぶん無理だよ☆

次に、論文誌や学会の評価方法について説明する。
僕から言わせてもらうと、学会誌や学会の発表のレベルはそこまで関係ないのではと思います。むしろ、出した回数が大切なのではと考えています。
理由としては、その選考方法にあると思います。奨学金免除の推薦を出すのは当たり前ですが学校を通して提出します。その推薦のステップですが、一般的には学科内選考→学校選考です。
まず学科内選考において、僕の大学では学科内会議にて生徒の成績を見比べながら提出します。同じ学科内の先生は近い分野もあって、学会のレベルや論文誌のレベルにある程度理解があると思います。その選考において、提出した論文の権威や学会のレベルは影響が少なからずあるはずです。
しかし、問題は次の学校選考にあります。学校選考とは学科内選考を勝ち上がってきた学生を次は学校審査をかけます。そこではおそらく学長や全学科長などが集まってお話しするのでしょう。
この選考に問題があります。例えば、情報専攻の皆さん、建築学の権威ある学会や雑誌を知っていますか…?
はい、知るわけないですよねwww
いくら教授とはいえ、他の分野の雑誌など知るわけがありません。なので、この選考において論文誌のレベルで多学科の学生同士を測ることができないのです。そしたら、何で競うか。
英語論文、国際学会の本数でしか競い合うことができませんよね。

だってわからないんだもの
奨学金の免除について様々な噂があります。ただ、変な小細工をせず
論文出しまくれ、国際学会でまくれ。(ただしFランに限る)
です。

二重投稿は絶対にダメだぞ。
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色々な噂
トビタテ留学JAPANは選考に有利?
これは本当に大学によるとしか言えないのでは。ただ、僕は大学の事務局の人からボソッと
トビタテ通ったなら、免除もいけるっしょ☆
と伝えられました。本当にどのように評価されているか謎な奨学金免除。しかし、一言言えるのは大学側にも自分のインパクトを与えることが大切なのではと感じました。自慢とかじゃないのですが、僕の大学は国公立でありながら今まで長期のアメリカ留学をした学生がいませんでした。なので、僕は校内初の快挙を成し遂げるとともに文科省から奨学金も貰うという欲張りセットを果たしました。そんなこともあって、大学側が忖度じゃないですけど、色々プラスに評価してくれたのではないかと思います。
博士(博士後期課程)に行く学生は有利?
この噂はよく聞きますね。僕の学校では博士に行く学生がほとんど留学生だったので、ドクターに進む日本人学生はいませんでした。なので、お答えできません。
奨学金免除についてまとめたサイト
https://note.mu/kenyu_uehara/n/n569a9d6e61a1
山口大学の上原さんのブログ。正直こちらの方が僕よりきれいにまとめられています。
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まとめ
この記事では、第一種奨学金についてまとめました。大学院生の方は利息もないので、借りれるならとりあえず借りておきましょう。また、免除を狙うなら論文や国際学会にでることをお勧めします。
では!
めっちゃうれしい!!